家づくりが大きく変わってきています。資源・エネルギー・ライフスタイルなどを含めて地球環境規模の課題が突きつけられている中
ゆっくりと生きること居心地が良く住み続けられる暮らしの場を造っていくことが求められています。

学校を出て設計事務所で建築設計を学び、２９才で独立してから３７年が経ちます。各地の歴史や街並みを訪ねて強く思うことは
建築とはその土地、その時代の文化をあらわすものだということ。そしてその中には、芸術の域まで高められているものもあります。
緊張感のある空間や美しい街並みからは、より良い住環境について今も学ばせてもらっています。

また、良い建築の豊かさからは、明日への創造のエネルギーを得ています。
これからは、もっと真剣に地球環境についての配慮が必要とされます。
しかし、環境に対する配慮をすることは、ある面ではまだ挑戦といえます。
「古い」ものから学ぶこと。
そして、「新しい」ものに挑戦すること。この両方を大切にして、これからも建築に携わっていきたいと思っています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　建築家　本多和夫